税理士のみなさん、最新記事「Event startup Partiful wasn’t stripping GPS locations from user-uploaded photos」は読みましたか?
この記事では、イベント招待アプリ「Partiful」が、ユーザーがアップロードした写真からGPS位置情報を削除せず、そのまま公開していたというセキュリティ上の問題について詳しく取り上げています。税理士や会計士、経理担当の方にとっても、顧客情報の取り扱いやデータ保護に関する教訓が多く含まれています。
元記事を5つのポイントで要約します。
- Partifulはイベント招待専用の人気アプリで、Facebookの代替として急成長。
- ユーザーがアップロードした写真にGPS位置情報が残っていた。
- この情報から自宅や職場が特定される危険性があった。
- 事業者は通常、アップロード時に位置情報などのメタデータを削除するが、Partifulはしていなかった。
- 指摘後、開発者が迅速に修正し、既存写真からもメタデータを除去。
位置情報漏洩がもたらすリスク

写真の中に潜むデータが、あなたや顧客のプライバシーを危険にさらすことがあります。位置情報の扱いを間違えると重大なリスクを招きます。
写真のメタデータとは
スマホやデジカメで撮影した写真には、撮影日時や場所(GPS座標)などの情報が自動的に保存されています。 税務書類作成時に撮影した領収書や契約書も同様の情報を含むことがあります。
位置情報からの特定
田舎や建物の少ない地域では、緯度経度の情報だけで個人宅が特定できる可能性があります。 顧客の訪問時に撮った写真をSNSや共有システムにそのまま載せると、住所が公開される危険性があるのです。
業務での写真管理方法

顧客情報を扱う職種なら、画像ファイルの取り扱いには細心の注意が必要です。
アップロード前の確認
クラウドサービスや会計ソフト(例:Freee、弥生会計)にアップする前に、ファイルのプロパティから位置情報を削除しましょう。
自動削除機能の利用
Google DriveやDropbox、一部の会計ソフトには、アップロード時にメタデータを消す機能があります。 業務フローに組み込み、漏れを防ぎましょう。
セキュリティ意識の継続

一度の対策で終わらせず、継続的なセキュリティの確認が重要です。
定期的なレビュー
クライアント情報やファイル保存方法を定期的に見直すことで、ヒューマンエラーを減らせます。
従業員教育
事務所内で写真や書類の取り扱い方に関する研修を行い、全員が同じ認識を持つことが重要です。
トラブル回避の実践例

日常業務に落とし込むための簡単な工夫があります。
事前設定で安全化
撮影機器の設定で位置情報記録を無効化すれば、そもそも漏洩リスクが減ります。
共有前のチェックリスト
送信前に「位置情報削除・ファイル暗号化・宛先確認」の3項目をチェックする習慣をつけましょう。
| 対策方法 | 必要なツール | 頻度 |
|---|---|---|
| 位置情報削除 | EXIF編集ソフト、クラウド機能 | アップロード毎 |
| ファイル暗号化 | Zip暗号化ツール | 重要データ送信時 |
| 設定見直し | カメラ・スマホ設定画面 | 半年毎 |
税理士業務では顧客の信頼が第一です。目に見えない情報こそ厳重に取り扱うことで、安心して任される存在になれるでしょう。
よくある質問と回答
Answer スマートフォンやデジカメで撮影した写真には、撮影場所の緯度・経度などの位置情報が自動的に記録される仕組みがあります。この情報は画像の「EXIF(メタデータ)」という領域に保存され、写真をパソコンで見たりSNSにアップしたりするときにも残っています。意図せず自宅や職場、顧客の訪問先などが特定される可能性があるため、注意が必要です。
Answer 位置情報付き写真をSNSやメールで共有すると、他人に撮影場所を特定される恐れがあります。例えば自宅や事務所、顧客先が特定された場合、プライバシー侵害やストーカー被害、情報漏洩などが起こる可能性があります。特に税理士や経理担当者の場合、顧客情報の流出につながるため、業務上のリスクを高める原因になります。
Answer はい、あります。多くのスマートフォンやパソコンには、写真のメタデータから位置情報を削除できる機能が備わっています。例えば「Windows」ではプロパティ画面で削除可能ですし、「Mac」でもプレビューアプリで削除できます。専用の無料ソフトやアプリ(例:EXIF Eraser、Photo Exif Editor)を使って簡単に削除することができます。大手SNS(Instagram、X、Facebook)ではアップロード時に自動削除されることが多いですが、企業内共有やクラウド利用時は必ず手作業で確認しましょう。
Answer 領収書や契約書、現地視察記録などを写真撮影してクラウド保存したり、顧客とメール共有したりする場面で特に重要です。例えば「freee」「弥生会計」「Money Forward」など会計クラウドソフトで画像添付する際、位置情報が残っていると第三者が場所を特定できる危険性があります。業務フローに「アップ前の位置情報チェック」を取り入れることで、顧客の安全と信頼を守ることができます。
Answer スマートフォンの場合、「設定」→「プライバシーとセキュリティ」→「位置情報サービス」でカメラの位置情報記録を「オフ」にできます。この設定を行えば、今後撮影する写真に位置情報が追加されません。既存の写真は手作業で削除する必要があります。業務用スマホやデジカメも同様、端末の設定画面から事前に見直しておきましょう。定期的なメンテナンスと設定確認が大切です。
